筑豊地区 池散策 とめられない
11月になりました。今日は文化の日です。
今年こそ文化的なことをした方が良いのでは?と思っていたのですが、今日もトンボを探しに行ってきました。それにしても1年が過ぎるというのは早いです。
天気もそこまで良くないみたいですし、現在、疲労がヤバイくらいピークに達していますし、迷ったのですが、11月もあまりトンボに時間をとることが難しそうなので行くことにしました。
かつてベッコウトンボが記録されている産地へ行ってみることにしました。その産地はつい20年程前には多数のベッコウトンボが生息していたようですが、整地され消滅したという記録が残されています。生息していた当時と消滅時の環境写真までをきちんと記録されている著者の方は偉いと思います。
以前はここにアシ原の広がる池があったそうです。自分の持っている古い地図にも池は記されています。
そして私の持っている地図によると下の写真の一面は湿地帯だったようです。
現在はこの地一体は売りに出されているみたいですが、ど田舎のこんな場所を買う企業があるのか?とも思います。
自分が人間として生まれてますから、人間の暮らしも大事ですので、多少の開発行為などは仕方ないと個人的には思いますが、こういう結果がわかりきっている無意味な整地とかはやめて欲しいですね。
きっと昔はここの湿地帯にベッコウトンボやアオヤンマなどが飛び交っていたんでしょう。
かつてベッコウトンボが記録されているこの地には、現在、池が少しだけ残されていますので、ひょっとしたら良好な環境が僅かにでも残されていてコバネアオイトトンボが残っていないか?というのが今日の目的だったのです。
この池だけが趣味の悪い野鳥公園みたいな感じで残されていて、他の池はことごとく潰されていました。飯塚や田川周辺はこういうケースが多い気がします。何か理由があるのか?地域住民の性格でも出ているのか?
ノシメトンボ♂。
リスアカネ♂。
リスアカネ連結産卵。
マイコアカネ♂。
う・・最近、環境写真ばかり撮ってまわって終わっている感じがする・・
こういう活動がやはり自分にとっての文化活動なのでしょうか。
オシマイです。
by bobtuck | 2011-11-03 22:43 | 筑豊地区 | Comments(2)
環境、それは一番重要なファクターだと思います。
私は横着と生産会社員の効率重視行動が染みついたせいか
環境写真はついパスしますが、大きい視点での環境状態を
把握することが生物相の把握と保護などの活動の基礎データ
になるのではないでしょうか。
それにしてもひどいですね。こちらも入る会社が少なく、更地で
放置された工業団地が各地に多くあります。喜ぶのはいわゆる
普通種達と外来種ですね。
地元も40年前と同じ環境はほとんど消失しました。
最近思うのは、鳥屋は鳥、トンボ屋はトンボ、蝶屋は蝶と対象
しか深く見ず(保護も)、他は興味が無いかおざなりな傾向が
強かったり、視点がブログの掲載、観察数や同定にこだわった
り等、いわゆる「木を見て森を見ず」的自然愛好の方が多い気
がします。多分そういうつもりでやっているのでは無いと思い
ますが、これからはその環境がどういう動植物で構成されて
いるかをよく調べることが環境存続のカギになると思います。
私の活動は絵になる写真中心ですが、観察はマルチで興味が
無いものも一応見ることを心掛けてます^^。 ではまたです。
興味深いコメントどうもありがとうございます。
このブログには生物の場合、トンボ記事しか載せていませんが、他の生物や植物とのトンボの関わりを知れば知るほど面白いので、今は出来るだけ大きな視点で見るようにしていますよ。面白い世界です。
小さなことしか出来ないのですが、これまで通り積み重ねていきたいです。