久留米地区 池・川散策 何も言えねぇ

2012年7月8日
ずっと雨続きだったのに、まさかの日曜晴天です。この天気を自分が見逃すわけありません。

そういう訳で、早朝から八女・久留米方面へ行ってきました。目的は懲りずにオオイトトンボ探しです。
諦めません。探すことを諦めてしまったら終わり。

実は昨夜、PCで地図を眺めていたら、地形的に多分、棚田のような場所に無数の池が点在している地区があることに気付きました。これは最も狙っていた地形です。気付くのが遅すぎました。そういう訳で早起きして行ってきたのです。
けど、少し早く着きすぎてしまい、まだ早朝なので冬にアオサナエのヤゴを確認した場所へ行ってみることに。Macromia属でも飛んでればラッキー的な感じで。
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Macromia属が川の中ほどを飛んでいるのだけど、川がとても増水していて、どうしても川に入ることが出来ません。久留米方面は先日は大雨がひどかったですからね。
『じゃ、アオハダトンボでもいねーか??』という訳で探してみますが、全てハグロトンボです。
ハグロトンボ♂。
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コオニヤンマ、オナガサナエ羽化殻。
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オジロサナエ羽化殻。
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コオニヤンマ♂。
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さて、オオイトトンボ探しをすることに。
実は、ある文献(市町村の環境調査報告書)に、2000年代に福岡県のオオイトトンボが記録されているのです。自分は県内のこういった報告書もほぼ収集済みでしたが、こういう市町村の報告書の場合は、特にトンボの記録は信憑性にかけるものが多いのです(福岡県の場合)。他の分野のムシ屋の人で少しトンボをかじったような方が、ついでにトンボも調査しているといった感じのものばかりですので、『?』というようなものが多いのです。
他に確認されている種類のリストを見ると、調査者がどの程度、トンボに通じているのかだいたいわかりますよね。年間通じて調査してシオカラトンボやショウジョウトンボばかりしかリストされていないのに、いきなりオオイトトンボが記録されているのは明らかにおかしいわけです。精通している人だったら、「県で貴重な種」ってわかるはずですから何らかのコメントがあるはず。
こういう報告書は編集協力しているコンサルの会社が発行前に気付いて、きちんと詳細を確認すべきと思うのです。現に標本の確認を求めても無視されてるままのこともあります。

この池で2000年代に福岡県のオオイトトンボが記録されているのです。
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もしかしたら、当時は生息していて、もしくは今も生息していて自分が見つけられなかっただけなのかもしれませんが、自分はこの池に可能性は全く感じません。
オオヤマトンボ♂。
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『ひょっとしたら?』
と一応、少しは望みを持っていたのですけど。
こういう形でオオイトトンボの記録地チェックに来るのは何回目かも忘れました。環境調査の報告書では尻拭いばっかりだ・・

さて、キリッと気持ちを変え、例の棚田らしい地区へ。
ここは日本の里山って場所でした。
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小さな池が無数に点在するのです。狭い範囲に50~60個は池があるんじゃないですか。
朝9時頃なのに茶畑上を未熟ヤンマが30~40頭も飛んでましたよ。ヤブヤンマとオニヤンマしか確認できなかったけど。
ヤブヤンマ♂。
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ここは農道になっていて、道が非常に狭いので歩いて調べた方がよいかもしれません。車ではとても効率が悪く、5~6個の池しか調べられませんでした。今日はタモ網も入れながら調べてましたのでとても時間を食いました。
でもこれだけ池があったら、可能性高いと思うんですよね。カエルやヘビ類の個体数が異常に多かったので、良好な里山だと思うんです。

ホソミイトトンボ♂。
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ホソミオツネントンボ♂。
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青いイトトンボを見つけては、ドキッとする連続でしたが、この日もオオイトトンボは見つけられませんでした。

クサガメ。
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昔、クサガメを捕まえて車の中に入れて走ってたら、とんでもないことになったんです(笑)。そういったことで、自分はクサガメの名前の由来を知ったのです。

さて、昼前になると、農道を農家の方が走るようになってきました。邪魔は出来ませんので、この地区を去ることに。でも、ここは隅々まで調べてみたい。多分、黄昏ヤンマも凄そうだな。

『あ!そうだ。暑いから山頂でミヤマサナエでも探そう』
ということで、とある山の山頂へ行ってみることにしました。山頂は色々な昆虫が集まるから好きなんです。
いい眺めです。
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この景色を見ると、最近のマイブーム
『何も言えねぇ』が出てしまいました。

クロシジミがいました。
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コオニヤンマも何頭か集まっていました。
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タイリクアカネ未熟♂。
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自分は昔、よく九州内で登山していたのですが、その時はだいたい山頂にミヤマサナエがいましたので、今回は軽い気持ちでこの山に来たのですが、なかなか見つかりません。ずっと待っていると少しだけミヤマサナエが出てきてくれました。
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いい景色をバックに撮りたかったのですが、まぁしょうがない。

下山しながら沢でトゲオトンボを探すことに。この山の沢には広く分布しているのでしょう。ほとんどの沢にいました。
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ヤクシマトゲオトンボ♂。
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地図であの地区を見つけた時は『ヤッタ!』と思ったんですけどね。
まぁ、楽しみはまたの機会にとっておきます。

オシマイです。
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by bobtuck | 2012-07-08 21:32 | 久留米地区 | Comments(2)  

Commented by ねぎトロ at 2012-07-09 23:32 x
bobtuckさん、福岡県もオオイトトンボ少ないのですね。

場所的に内陸部のほうが環境が適しているのでしょうか・・・。
知っている環境は一箇所だけですので私がもっと知りたいトンボの一つです。

さてキイロヤマトンボありがとうございました。
明日からの再熊本出張頑張れそうです。^^

今週は日曜まで動けませんがキイロヤマトンボを狙ってみようと思っています。
Commented by bobtuck at 2012-07-10 00:39
ねぎトロさん、お仕事が忙しそうですね。
福岡県のオオイトトンボは少ないどころか、現在確実な産地がないんですよ。
多分、場所は内陸部でなくていいんだと思いますよ。長崎の産地は平地ですよね。福岡の場合は平地には有望な場所が残されていないので、内陸部の山奥まで探しに行ってます。
キイロヤマトンボ撮れるといいですね!あそこはよく飛ぶので、きっと大丈夫ですよ。
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