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久留米地区 湿地散策 続・悪あがき

2013年6月16日
いつの間にか6月も中旬です。バヤイです!

さて、県南方面の山中へ行ってきました。今日も湿地探しです。
県内の郷土史や自然史等の本をよーく読んでいる方はご存知かと思いますが、福岡県南の某地域には昔、相当な湿原があったと聞きます。今は大半がなくなっていますが、開発を免れ、僅かに残っているかもしれない湿地を探しに行ってきました。

と、その前に気になっていた場所へ行くことに。
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ここは昨年12月にヤゴを調べた場所です。その時はヤゴは何も採れませんでしたが、見た感じは非常に素晴らしく、グンバイトンボやアオハダトンボがいそうな雰囲気をプンプン感じていましたので再訪したかったのです。
しかしまぁ、本当に何もトンボがいない川でした。コオニヤンマが1頭飛んでいたのみ。

さて、湿地と池探しをすることに。この地域は国土地理院の地図しか使えません。かなりの田舎なのでネットの地図では小さな池が表示されないのです。私の場合、できるだけ小さな池を探していますので、棚田の上にある国土地理院の地図に載っているハナクソよりも小さな池マークばかり探しています。
ところどころ休耕田になっている棚田に湿地がありましたが、いわゆる湿地帯という場所は今日も発見出来ませんでした。
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アサヒナカワトンボ橙色翅型♂。
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アサヒナカワトンボ無色翅型♂。
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クロイトトンボ交尾。
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シオヤトンボ♀。
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タベサナエ♀。
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林道などはもうすっかり夏の香りがしてきました。暑くなっているのですが、それが心地よいのが夏です。クーラーの効いた部屋で休日を過ごすのは快適かもしれないかもですけど、たまには心地よい汗をかいてみましょうよ。6月はとても良い季節です。

どこかに神秘の湿地帯が残されていることを願って、これからも探し回りたいと思っています。
オシマイです。
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by bobtuck | 2013-06-16 20:37 | 久留米地区 | Comments(1)  

久留米地区 池散策 大牟田のベッコウトンボ

あ、どうもお久しぶりです。お待たせしました(誰も待っていない??)
え?ゴールデンウィーク中は何をしていたのかって?

GW中はずっと家におりませんでした。ある意味、旅をしていたのです。

その旅のことは記事にするかどうかはわかりませんが、GW期間中、大牟田でベッコウトンボを探していました。そして恐ろしくハードな日々が最近続いておりまして、更新する気力もなかったのです。

2013年5月5日
そういう訳で、この日は大牟田市でベッコウトンボの調査をすることになったのです。急遽、大牟田在住のカボスさんに同行を願いまして、一緒に調査をしてきたのです。自分は大牟田の地理に疎いし、地元のトンボに詳しいカボスさんに目星い環境を案内してもらいました。

大牟田のベッコウトンボですが、おそらく2002年の確認記録以降は生息状況が不明なままでしょう。古くは1971年に初記録があり、その後ポツポツと記録があります。トンボの移植が行われましたが、上手くいかなかったようです。

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沿岸の池に生息地がないものかと探し回りましたが、ベッコウトンボは確認することが出来ませんでした。さらに、私はこの日、トンボの写真を1枚も撮っていません笑。

今度の福岡県レッドデータブックには大牟田のベッコウトンボはいなくなった的なことを記述することになると思います。
ベッコウトンボは自ら新産地開拓をしていくトンボだと思っていますので、またそのうち大牟田にベッコウトンボが移り住んでくるかもしれません。大牟田市周辺にベッコウトンボの隠された産地が残っていることに期待したいです。
この日の記事はカボスさんのブログ『尻切れトンボのごとく』でも書かれております。ご覧ください。
カボスさん、どうもありがとうございました。

オシマイです。
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by bobtuck | 2013-05-12 21:09 | 久留米地区 | Comments(2)  

久留米地区 川散策 川コレクション

2012年12月24日
そういえば人類滅亡を間逃れました!ふー

さて、今日はクリスマスイブです。今年もプレシャスナイト?!
警固公園や博多駅などはクリスマスのイルミネーションが綺麗で、世間は浮かれていたのかもしれませんが、自分にとっては待ち望んだ動ける休日(22・23は拘束されてて)。

乙女な男と呼ばれている自分のクリスマスの思い出聞きたいですか??
あ、誰も聞きたくないようですね。
ではいきます。

朝から県南方面の川へ行ってきました。
砂底を探して川沿いを走ります。もう何回も来ているのですが、範囲が広すぎてくまなくチェックすることが難しいのです。
川岸に怪しい砂がある場所を見つけました。
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コヤマトンボ幼虫。
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ダビドサナエ幼虫。
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ダビドサナエ属sp.幼虫。
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アジアサナエ属sp.幼虫。
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アオモンイトトンボ幼虫。
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魚がですね、カマツカしか入らないんですよ。シマドジョウの仲間も入らないのでキイロヤマトンボはここにはいないのかもしれません。

場所を移動しました。砂底が干潟のように広がる場所がありました。サギ類やシギ類も結構集合してましたので、底生動物が豊富なのかもしれません。
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コシボソヤンマ幼虫。
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ニホンカワトンボ幼虫。
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ダビドサナエ幼虫。
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ダビドサナエ属sp.幼虫。
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コオニヤンマ幼虫。
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ミヤマサナエ幼虫。
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シオカラトンボ幼虫。
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コヤマトンボ幼虫。
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このポイントはかなり有望に感じたので、結構粘ったのですが、ここでもキイロヤマトンボは確認出来ません。ここは砂干潟から川に出ると、すぐに深くなっているので網を入れにくかったのです。自分は危険なことをしてまでヤゴ採りをすることはまずないです。川は危険ですから。
この川では、昨年やっとの思いでキイロヤマトンボを確認できましたが、どれも個体数が1個体ずつしか確認できていないんですね。どこかにまとまった数の繁殖地があると思っているのですが。県レッドデータブック発行までに何とか見つけ出したいのです(それだと公共工事等から守られやすいと思う)。自分がトンボ探しをして紙媒体に記録し続けているのはトンボを守りたいからです。記録として残さないと何も救えないと思っているのです(内輪でただ叫んでいるだけでは無意味です)。

場所を変えました。トゲオトンボの新ポイント探しです。山に入っていったら雪が積もってました。
車が四駆だから多少の雪は大丈夫なので、どんどん奥地に入っていきますが、トゲオトンボが生息していそうな沢が1ヶ所しかなかった。
いそうでいない!
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タゴガエル。
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この時期、こういう場所によくタゴガエルがいますが、水に濡れていて寒くないのだろうか。

渓流で網を入れてみることに。
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アサヒナカワトンボ幼虫。
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ミヤマカワトンボ幼虫。
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ムカシトンボ幼虫。
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オニヤンマ幼虫。
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ヒメクロサナエ幼虫。
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クロサナエ幼虫。
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左クロサナエ 右ダビドサナエ
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今日は本当に寒い中でヤゴ探しをしました。網をしばらく置いてたら、カチカチになってるんです。
でも調べた川が増えていくのが嬉しいのです(自分は全部リストにしていますから)。ある意味、川コレクションなんです。
もうあと少し働けば正月休みなので、今日は無理をして平日前中流域を敢行しました。ちょっと腰が痛い・・

オシマイです。
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by bobtuck | 2012-12-24 20:57 | 久留米地区 | Comments(2)  

久留米地区 川散策 跡

2012年12月8日
昨夜はいささか飲み過ぎてしまいました。ただ、今日はどうしても川に行きたかったため、少し早めに酒の席を撤収したのですが、それでも帰宅が深夜2時過ぎでした。
どうしても川に行きたかったので、二日酔いだけは避けねばなりません。

そこは精神力でカバーしました。
強く念じていると二日酔いにはならないのです(これは実際あると思う)。トンボが絡むと二日酔いしないのです。

そういう訳で県南部方面の某一級河川へ行ってきました。目的は県南部でのニホンカワトンボの生息地探しです。
本来であれば一級河川というのは楽しみな場所なのですが、この川に関しては苦手です。なぜなら、この川はとても網が入れにくいのです。流れも強いし、岩盤や大きな石がゴロゴロしているので、本当に網が入れにくい川だと感じているのです。だから、これまで避けていたのも事実です。
一通り川沿いを走って、ニホンカワトンボが生息していそうな場所を見つけました。
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雪も降ってくるし、水もハンパなく冷たかったのですが、水は透明度抜群で、これは他のトンボも期待できる!ということで網を入れてみることに。

コオニヤンマ幼虫。
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はい。これだけでした。

え?って言われそうですが、
はい、これだけでした。

場所を変えてみることにしました。今年の2月25日に調べた場所です。詳しい環境やその時に確認したヤゴ等は2月25日の記事の『砂がたくさんたまっていた場所』を見てください。この時は沢山のヤゴを確認できています。

コヤマトンボ幼虫。
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ダビドサナエ属sp.幼虫。
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アオサナエ幼虫。
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スナヤツメ。
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はい、これだけでした。

実はですね、この川は7月14日の九州北部豪雨でかなり被害が出ているんですよ。多分、川はかなり氾濫してたんだと思います。この地点横の家の人に聞いたら、家が全部浸かったと言われてましたし。ヤゴはかなり流されたんじゃないでしょうかね。
被害の生々しい跡がたくさん残っていました。
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山道もまだまだ災害の跡が残っていて復旧工事してる場所が多かったです。やっぱり大変な災害だったんだと思います。復旧工事の工法は生物に優しいふうにしているんだろうか。でも、ここの災害は、そんな場合ではないのかもしれません。

さて、水系を変えて別の場所に行ってみることにしました。
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ヒメクロサナエ幼虫。
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アサヒナカワトンボ幼虫。
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ムカシトンボ幼虫。
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ミルンヤンマ幼虫。
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もう真っ暗だったので、ヤゴの写真を撮るのに苦労します。
この水系でのムカシトンボは県内初確認になると思います。

遠出した割にはあまりヤゴの成果がありませんでした。県南地域はやはり九州北部豪雨の影響が強く残っているんでしょう。どのポイントも本来であればヤゴがたくさんいそうな場所を丹念に掬ったのに、ヤゴをなかなか確認することが出来ませんでした。普段のヤゴ探しに比べると、ヤゴ以外の生物もかなり少ないように感じました。
いずれ回復するとは思いますが、こういった時期のデータを紙媒体にきちんと記録しといて、増減など把握しておくことは大事なことではないでしょうか。

オシマイです。
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by bobtuck | 2012-12-08 22:12 | 久留米地区 | Comments(0)  

久留米地区 川散策 たまには真面目なのです

2012年11月24日
今、福岡県のトンボ全種の分布図を作成しているんです。分布表は色んな印刷物が出る毎にすぐ更新していけるのですが、それを図面に落としていく作業もしているのです。
どんな用途があるかわからないから、年代別に分けてみたり、成虫・幼虫で色分けしたり、採集記録・目撃記録で色分けしたり等で色んなパターンでやっているのですが、これがまた非常に大変な作業で・・(特に普通種が)。できるだけ細かく作成したいから、細かく作業を進めているのですが、たまに何がなんだかわかんなくなってきます(特に普通種が)。

で、その作業をやっていてどうしても気になることがでてきました。
福岡のニホンカワトンボの分布です。県南部では全く記録がないのです。筑後川水系では本川より北側の水系にはチラホラと記録はあるのですが、南側の水系では記録もなく、矢部川水系でも全く記録がありません。多分、矢部川だったら生息しているかもしれないでしょうけど、『記録上』はないのです。まだ詳しいことは内緒なんですけど、このトンボの県内分布って面白いんですよ。

今日は仕事の関係で午前中はどうしても離れることができませんでした。
で、案外早く終わったので、開放された夕方に、県南部へ行ってみることにしました。高速ですっ飛んで行きました。

寝ても覚めてもトンボのことが頭から離れないのです。例え30分でもいいから調べたいのです。
という訳で某川で網を入れました。
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コヤマトンボ幼虫。
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ニホンカワトンボ幼虫。
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ダビドサナエ属sp.幼虫。
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↓ハグロトンボとアオハダトンボは属が分かれてしまったので、何とも表現がしにくいヤゴになってしまいました。底生動物屋はどうすんだろか。
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ニホンカワトンボは1個体のみでした。なぜか全然採れませんでした。県南地域は少ないんでしょうかね。それとも探し方が悪かったんでしょうかね。でもこの1個体で十分です。新記録市町村になりますし。これから解明していこうと思います。

ニホンカワトンボはアサヒナカワトンボと酷似しているから同定が難しいですが、ずっとヤゴを採り続けている人は、例え尾鰓がなくても両種が雰囲気で全然違うことに気付いていると思うんです。ニホンカワトンボの幼虫は採集しやすいから県南部でも調べやすいと思うのです。
ニホンカワトンボは九州南部だと稀種になってしまいますし、熊本のニホンカワトンボの個体数のことはよくわかりません。福岡南部のニホンカワトンボを探すということで、県南部には重点的に今後通っていこうと思います。

オシマイです。
あ、今日は珍しく真面目に更新しました笑。
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by bobtuck | 2012-11-24 23:59 | 久留米地区 | Comments(4)  

久留米地区 池散策 まともな日常

2012年10月7日
10月になりました。まずは昨日(7日)のトンボ記を。

昨日(7日)は風が弱そうだったので、朝から筑後川へ行ってみることに。遅いのはわかっていますが、まだナゴヤサナエでも飛んでないかな?とたくらんでました。ちなみに、福岡県のナゴヤサナエ成虫の終見記録は1972年に10月16日というのがあり、他にも10月の成虫記録は2件あります。どなたか記録更新を狙ってみてはいかがでしょう。

という訳で筑後川へ行ってみましたが、なんとマラソン大会が行われていました。ガーン・・
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無理すれば河川敷に入れないこともなかったのですが、ランナーが延々と走ってきますし(無性に乱入したくなるのです)、車を止める場所がなかったので筑後川は諦めることに。現地は風が強かったことも理由です。

少し網入れをしたあと、川は諦めて池めぐりをすることに。
晩夏から初秋までの間は、なかなか真剣にトンボ探しができなかったし、時期的にもう厳しいので、今年の福岡県のハネビロエゾトンボとオオイトトンボのことはもう...
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コノシメトンボ♂。
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ノシメトンボ♂。
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リスアカネ♂。
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ヒメアカネ♂。
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マユタテアカネ♂。
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ナツアカネ♂。
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アオイトトンボ♂。
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いつの間にかアカネ類が目立ってきてます。まぁ、もう10月ですしね。
ずっと見続けてくださってる方には気づかれているかと思いますが、写真を撮るのがものすごく適当になってきています。これは気持ちの問題です。写真よりも優先するものがあるのです。

オシマイです。
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by bobtuck | 2012-10-08 18:26 | 久留米地区 | Comments(0)  

久留米地区 池・川散策 何も言えねぇ

2012年7月8日
ずっと雨続きだったのに、まさかの日曜晴天です。この天気を自分が見逃すわけありません。

そういう訳で、早朝から八女・久留米方面へ行ってきました。目的は懲りずにオオイトトンボ探しです。
諦めません。探すことを諦めてしまったら終わり。

実は昨夜、PCで地図を眺めていたら、地形的に多分、棚田のような場所に無数の池が点在している地区があることに気付きました。これは最も狙っていた地形です。気付くのが遅すぎました。そういう訳で早起きして行ってきたのです。
けど、少し早く着きすぎてしまい、まだ早朝なので冬にアオサナエのヤゴを確認した場所へ行ってみることに。Macromia属でも飛んでればラッキー的な感じで。
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Macromia属が川の中ほどを飛んでいるのだけど、川がとても増水していて、どうしても川に入ることが出来ません。久留米方面は先日は大雨がひどかったですからね。
『じゃ、アオハダトンボでもいねーか??』という訳で探してみますが、全てハグロトンボです。
ハグロトンボ♂。
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コオニヤンマ、オナガサナエ羽化殻。
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オジロサナエ羽化殻。
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コオニヤンマ♂。
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さて、オオイトトンボ探しをすることに。
実は、ある文献(市町村の環境調査報告書)に、2000年代に福岡県のオオイトトンボが記録されているのです。自分は県内のこういった報告書もほぼ収集済みでしたが、こういう市町村の報告書の場合は、特にトンボの記録は信憑性にかけるものが多いのです(福岡県の場合)。他の分野のムシ屋の人で少しトンボをかじったような方が、ついでにトンボも調査しているといった感じのものばかりですので、『?』というようなものが多いのです。
他に確認されている種類のリストを見ると、調査者がどの程度、トンボに通じているのかだいたいわかりますよね。年間通じて調査してシオカラトンボやショウジョウトンボばかりしかリストされていないのに、いきなりオオイトトンボが記録されているのは明らかにおかしいわけです。精通している人だったら、「県で貴重な種」ってわかるはずですから何らかのコメントがあるはず。
こういう報告書は編集協力しているコンサルの会社が発行前に気付いて、きちんと詳細を確認すべきと思うのです。現に標本の確認を求めても無視されてるままのこともあります。

この池で2000年代に福岡県のオオイトトンボが記録されているのです。
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もしかしたら、当時は生息していて、もしくは今も生息していて自分が見つけられなかっただけなのかもしれませんが、自分はこの池に可能性は全く感じません。
オオヤマトンボ♂。
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『ひょっとしたら?』
と一応、少しは望みを持っていたのですけど。
こういう形でオオイトトンボの記録地チェックに来るのは何回目かも忘れました。環境調査の報告書では尻拭いばっかりだ・・

さて、キリッと気持ちを変え、例の棚田らしい地区へ。
ここは日本の里山って場所でした。
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小さな池が無数に点在するのです。狭い範囲に50~60個は池があるんじゃないですか。
朝9時頃なのに茶畑上を未熟ヤンマが30~40頭も飛んでましたよ。ヤブヤンマとオニヤンマしか確認できなかったけど。
ヤブヤンマ♂。
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ここは農道になっていて、道が非常に狭いので歩いて調べた方がよいかもしれません。車ではとても効率が悪く、5~6個の池しか調べられませんでした。今日はタモ網も入れながら調べてましたのでとても時間を食いました。
でもこれだけ池があったら、可能性高いと思うんですよね。カエルやヘビ類の個体数が異常に多かったので、良好な里山だと思うんです。

ホソミイトトンボ♂。
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ホソミオツネントンボ♂。
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青いイトトンボを見つけては、ドキッとする連続でしたが、この日もオオイトトンボは見つけられませんでした。

クサガメ。
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昔、クサガメを捕まえて車の中に入れて走ってたら、とんでもないことになったんです(笑)。そういったことで、自分はクサガメの名前の由来を知ったのです。

さて、昼前になると、農道を農家の方が走るようになってきました。邪魔は出来ませんので、この地区を去ることに。でも、ここは隅々まで調べてみたい。多分、黄昏ヤンマも凄そうだな。

『あ!そうだ。暑いから山頂でミヤマサナエでも探そう』
ということで、とある山の山頂へ行ってみることにしました。山頂は色々な昆虫が集まるから好きなんです。
いい眺めです。
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この景色を見ると、最近のマイブーム
『何も言えねぇ』が出てしまいました。

クロシジミがいました。
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コオニヤンマも何頭か集まっていました。
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タイリクアカネ未熟♂。
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自分は昔、よく九州内で登山していたのですが、その時はだいたい山頂にミヤマサナエがいましたので、今回は軽い気持ちでこの山に来たのですが、なかなか見つかりません。ずっと待っていると少しだけミヤマサナエが出てきてくれました。
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いい景色をバックに撮りたかったのですが、まぁしょうがない。

下山しながら沢でトゲオトンボを探すことに。この山の沢には広く分布しているのでしょう。ほとんどの沢にいました。
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ヤクシマトゲオトンボ♂。
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地図であの地区を見つけた時は『ヤッタ!』と思ったんですけどね。
まぁ、楽しみはまたの機会にとっておきます。

オシマイです。
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by bobtuck | 2012-07-08 21:32 | 久留米地区 | Comments(2)  

久留米地区 池散策 ゲーム

2012年5月12日
しかしまぁ、長野はいい選手です。自分はジャイアンツが嫌いなのですが、長野は走攻守全て本当にいい選手っすね。なにより、インタビュー見てても、いい人間ってのがわかりますね。

全く関係ない話題ではじまりましたが、今日は大牟田方面へ行ってきました。福岡県最南端の町です。滅多に行かない地です。一昨年、文献収集に来て以来になります。
ベッコウトンボの記録が何ヶ所かありますし、移植してからの現況の報告も聞かず、不明なので見に行ってきました。
土地勘が全く無い場所での池探しは大変でした。何回か間違えて熊本に入っては引き返すということをしていました(今は福岡にこだわってるので他県に入るとすぐに引き返す主義です)。

この池で2000年にベッコウトンボが確認されているようですが、現在のこの池の状況を見ると難しいですね。
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そして、今日もいつものように新規開拓の池めぐり。
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最近は県内隅々までトンボ探しをしていますが、隠された神の池って場所は簡単には見つからないようです。

コフキトンボ♀。
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ハラビロトンボ♀。
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クロスジギンヤンマ♂。
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ホソミイトトンボ連結。
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ホソミオツネントンボ♂。
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今は土地勘のない地ばかりの調査で苦労していますが、こうやっていくことは10年20年後の自分には役に立つでしょう(その時まで福岡にいるかわからんけど・・)。
こういうのはRPGのゲームみたいなものなので長期ビジョンで辛抱強く調べていきたいです。たまには召還獣を呼ばなくては!

オシマイです。
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by bobtuck | 2012-05-12 21:01 | 久留米地区 | Comments(0)  

久留米地区 川散策 情熱の塊

2012年4月30日
昨日のトンボ記です。

たまに、トンボの写真を撮りたいとか採集したいからとかで、県内既知産地を案内もしくは教えて欲しいと問い合わせがあったりするのですが、私、そういう方の場合は今はほとんどお断りさせてもらってます。案内する時間がもったいないので。
こういうことは楽しちゃいけないと思うんですよ。そういう人は私が記録している文献を、どんな手段でもいいから自ら入手して、自分で産地を探し当てて欲しいと思います。そうでないと、色々な意味で進歩しないと思うんですよ。

さて、実は島根っ子氏が来福していました。
なんと、私の調査に同行させて欲しいと志願してきたのです。最近少ない勇気と熱意のある若者です。
産地を案内して欲しいではなく、一緒に調査をしたい!と願い出てくれたのです。しかも、彼は高校生の頃からこのブログを見てくれているとのこと。過去の記事のこともよく覚えていてくれたりして嬉しくなります。こういうことを聞くと、本当にやってて良かったと思います。
こういう情熱のある方は老若男女問わず大歓迎です。私は誰の挑戦でも受けるのです!

そういう訳で、この日はあいにくの天気だったのですが終日ヤゴ三昧だったのであります。
キイロヤマトンボの新産地を探してトモロッシさんも含め3人で久留米方面をウロウロしていました。

最初の場所。
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自分の探している福岡県の場合は堰の上流側にたまった砂で幼虫を確認したことがありません。砂底の場合でも網を入れてはいるのですが、全く確認することができないので、最近は堰にたまった砂で網はあまり入れていませんでした。関西方面では堰上流部でヤゴが確認されるようですので、島根っ子氏の本州での経験をもとに、この場所で網を入れてみることにしました。

調査する島根っ子氏。
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調査するトモロッシさん。
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『うぉー!』
網を入れてすぐに島根っ子氏の叫び声がこだましました!
オオヤマトンボでした。
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私も叫びました!
キイロヤマトンボ幼虫。
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トモロッシさんもかすかに叫びました。
スナヤツメ。
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コヤマトンボ幼虫。
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アオハダトンボ属sp.幼虫。
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コフキトンボ幼虫。
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モノサシトンボ幼虫。
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ミヤマサナエ幼虫。
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ここにはコヤマ、キイロヤマ、オオヤマの3種が生息していることになります。
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いきなりキイロヤマトンボの新ポイントを確認することができるという、幸先の良いスタートとなりました。

私の周囲にはヤゴの話で盛り上がれる話が出来る方が残念ながらいないので、島根っ子氏とのヤゴトークは大変貴重な時間でした。昆虫の同定はまずは直感でする!という同じ考えを持っていたので嬉しかったですね。ネットなどを見ると、彼が住んでいる関西近郊にはヤゴに熱心な若手が増えているようで、ヤゴまでやる人がほとんどいない九州に住んでいる者としては、とても羨ましいのです。
トンボ仲間であるトモロッシさんもヤゴ好きなのですが、ヤゴに関してはそこまで詳しくないのでヤゴの勉強会にもなったと思います。潔くヤゴがわからないと公言するトモロッシさんのそういうところが好きであります。生物屋には俺は何でも知ってるゼ!という、あの業界に多い見かけだましの人をこれまで多々見てきましたが(そういう人は少し会話しただけですぐにわかる)、自分はトモロッシさんみたいなハッタリをかまさない方が好きですね。

別の川に移動しました。ナゴヤサナエの幼虫狙いです。
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本州の方では浅い場所でも採れるようですので、経験のある島根っ子氏に砂泥状態のチェックと採り方を見せてもらいたかったのです。自分は何回もチャレンジしているのですが、どうしても採ることができていません。この川の羽化ポイントの柳が全部伐採されていたのはショックでした。今後、別の羽化ポイント探しも課題になりました。
ちなみに、福岡県のナゴヤサナエの幼虫は記録上は1960年に遠賀川水系でごく少数が採集されているのみと思われます。

調査するトモロッシさん。
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調査する島根っ子氏。
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場所的には島根っ子氏いわく生息地ドンピシャとのことです。こういう意見を聞くと、自分がこれまで狙ってきた場所が間違ってなかったんだ、と思うので、やはり他県の方と調査するのはいいもんだなぁと思います。

この場所一帯を3人で何時間掬っていたでしょうか。網を入れられる場所は全部入れたと思います。
ナゴヤサナエは残念ながら確認出来ませんでした。この川のナゴヤサナエはやはり川底深くに潜んでいるものと思われます。

タイワンウチワヤンマ幼虫。
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シオカラトンボ幼虫。
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コフキトンボ幼虫。
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オオヤマトンボ幼虫。
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アオモンイトトンボ幼虫。
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アオハダトンボ属sp.幼虫。
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せっかくだからこの日くらいはきちんと昼ご飯を食べましょう!(普段は時間がもったいないので食べない)と、ご当地の久留米ラーメンを食すことに。
ここで事件が発生しました!
ラーメン屋のお嬢さん(4歳)に鼻をほじるとこを見られたトモロッシさんが、『鼻くそのオジサン』と呼ばれだしたのです。鼻くそラーメンを食べる鼻くそオジサン。お嬢さんが私に競馬の馬券を持ってきたので、『8794』と書いてあげました。
まぁ、こんなエピソードはほんの鼻くそいたいな小さなもので、実際はもっと面白いことばかりでした。堅苦しいよりは、こういうふうに楽しく会話したり、車の中で変な動きをしたりしながら調査するのが好きなのです。私はあまり人見知りしませんし、島根っ子氏もヤゴに対しての熱い情熱を持っていましたので、すぐに仲良くなることができたと思ってます。

結局、この日は他にも何ヶ所かまわり、日没まで川に入っていました。島根っ子氏のおかげで、アオサナエの新産地も確認できました。最後の場所はスナヤツメもいたので、もしかしたら可能性があるかもしれません。

彼にとっては私との調査が勉強になったかはわかりませんが、少しは良い経験になったのでは?と思っています。何かを感じ取ってもらえたら・・と思います。
そして、ブログでは表現しにくい、九州北部のトンボの本当の実態が少しわかってもらったかもしれません。
彼には若さという武器がありますので、今のうちにどんどん全国の研究者と交流をして欲しいですね。これからもまた会う機会が増えるでしょう。こういう情熱の塊みたいな若手と触れ合うと、背筋が引き締まる思いになります。
ヤ部関西支部のキャプテンに任命しておきますので、是非ヤ部活動を頑張ってください!
本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

他についての詳細は福岡自然研究部のブログもご覧ください。多分○秘写真が出ると思います。
そして、全貌を知りたい方は島根っ子の自然観察ブログもご覧ください。究極の○秘写真とムービーが出るかもしれません。

オシマイです。
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by bobtuck | 2012-05-01 22:14 | 久留米地区 | Comments(8)  

久留米地区 川散策 心地よい

2012年4月22日
昨夜は飲んでいました。高校時代からの腐れ縁であり、自分のこと全てを知っている(自分が一方的に喋るので)と言っても過言ではない『Dの意志』を持つアイツと、その彼女さんと飲み食いしていたのですが、これがまたとても楽しい時間でした。昨夜は久しぶりに酒を飲んでて、ずっと腹の底から笑ってたような気がします。2人も楽しそうだった。
なんつーか、よーわからない何かをもらった気がします。もしかしたら『Dの意志』を持つアイツはいつかここに登場するかも!?。
おかげで、結構飲んでいたのに、今日の朝はとても心地よい目覚めでした。

さて、今日は県南方面へ行ってきました。予報によると、嵐のようになるとのことでしたが、時間をムダにだけはしたくないので、早朝から現地へ。嵐が来ようが雨が降ろうが、出来るだけ調べたいのです。それくらいの覚悟がないと、調査ってのは進まないと思うので。

最初に行った川のポイントはとてもよさげな砂底がある良い感じの川だったのですが、いかんせん、そのポイントの真ん前にラブなホテルが存在しており、カメラを持って川に入っていたら変態扱いされてしまいそうなので苦渋の思いで諦めました。そういう覚悟はないのです。

場所を変え、とある道を走っていたら、砂底河川が目に入りました。規模は小さいですが、河川全面が砂底です。
この地区にこれだけの砂底河川があるとは・・・。しかも昼頃には晴れてきました。
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規模が小さいので、
『キイロヤマトンボは無理でもキイロサナエくらいなら・・』
という訳で網を入れてみます。

シオカラトンボ幼虫。
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オニヤンマ幼虫。
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コヤマトンボ幼虫。
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ヤゴがほぼ入りません。というか魚類も極少数のドンコのみ。他の水生昆虫も全く網に入らないのです。
原因はわかりません。
『でも本流と合流する場所だったら、この川から流れ込んだ砂ポイントに可能性があるかも?』
という訳で、本流との合流部へ。

合流部は淵でした。ガーン・・
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『ん?でもここはナゴヤサナエがいそうだな』
『もしかして、おこぼれのナゴヤサナエが浅いところにいて網に入るんじゃね??』
またしても、スケベ心がでてきまして、網を入れてみることに。

・・・

・・・

・・・

オニヤンマとコヤマトンボのみでした。
スケベ心じゃナゴヤサナエは採れないんでしょう。きっと本気にならないといけないんでしょう。

さて、さらに場所を変えました。
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晴れてきたので、サナエ類の羽化殻確認をしながら網を入れてみることにしました。この時期の網入れは心地よいものです。

スジシマドジョウが入ります。
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コオニヤンマ幼虫。
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ミヤマサナエ幼虫。
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なんとキイロヤマトンボが確認できました!
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左コヤマトンボ 右キイロヤマトンボ
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まだ若い個体ですが、生息地が確認できれば大きさなんてどうでもいいのです。
県南地域2ヶ所目で、しかも未記録市町村。やったっす!さすがに2回目の今回は嬉し涙は出てきませんでした(笑)

それにしても、福岡県のキイロヤマトンボは個体数が少ないです。多産地がなくて、極少数が細々と残っているという感じでしょうか。他県のように拡大傾向も感じられません。
いつもはヤマトシマドジョウと一緒に確認されるのに、今回はスジシマドジョウと一緒に確認できたのが個人的には面白い収穫でした。この場所ではヤマトシマドジョウは網に全く入らなかった。

そういう訳で、今宵のビールも大変美味しいです(こういう日はYEBISUを飲みます)。
今年は運がいい年かもしれません。
オシマイです。
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by bobtuck | 2012-04-22 21:50 | 久留米地区 | Comments(4)