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久留米地区 川散策 何とかなる?

2010年1月30日
今日は久留米方面の大河に行ってきました。目的は採集困難と言われるナゴヤサナエのヤゴ探しです。
福岡のナゴヤサナエについては、幼虫の記録は50年ほど昔に遠賀川水系で採集されているにすぎません。現在、少数が生息している久留米方面では幼虫は未知と思います。久留米地方での羽化ポイントがわかってきていますので、羽化シーズンに陸に泳いでくるヤゴを待ち伏せて採る方法だと幼虫の採集が可能かもしれませんが、これから羽化する個体をいきなりアルコール標本にしてしまうのは個人的に心が痛むのです(蝶を飼育して羽化してすぐ標本にする行為もあまりいい気持ちに思わない)。

デカイ川の下流部の深い場所にいるらしいヤゴですが、何かの文献にコンクリートブロックの隙間で採集した・・みたいなことが書いてあったので(文献名は忘れました。文献を収集し過ぎてまだ整理できてない・・)、『頑張れば何とかなるんじゃねーか?』と思いチャレンジしてきました。あと、岸辺近くにいるヤゴも1頭くらいいないかな?と。
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コンクリートの隙間に網と足を突っ込んでは、ガサガサするという繰り返しでした。最も苦手な水生昆虫の採り方です。
河川の下流域ですので他のヤゴもなかなか網に入りません。砂泥がある場所は全部網を入れ、枝が重なってエビが入るような場所は可能な限り網を入れたのですが、ナゴヤサナエは採ることが出来ませんでした。
アオハダトンボ属、アオモンイトトンボ、ダビドサナエ属が採れただけ。
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生きたナゴヤサナエのヤゴがあの長い腹をクネクネ動かすことのシュミレーションだけはバッチリしていたんだけどなぁ。
このあたりではシバ漬漁とかしていないかな。シバ漬漁だと採りやすいみたいですね。
残念でしたが、またチャレンジしてみます。福岡もナゴヤサナエがクリークにもいるかもしれないので、時間かかってもいいから筑後平野の大河、クリークを攻めていきたいです。
最近、稀種ばかり狙っているからか良い成果がでないなぁ・・。
オシマイです。

by bobtuck | 2010-01-30 20:49 | 久留米地区  

福岡地区 川散策 室見川になぜキイロヤマトンボがいないかを考える

2010年1月24日
日曜日のトンボ記です。
室見川中流域に行ってきました。今回は河川名は伏せていません。
目的はキイロヤマトンボを福岡市内で見つけることです。
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コシボソヤンマ幼虫。
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アオハダトンボ属幼虫。
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ギンヤンマ幼虫。
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アジアサナエ属幼虫。
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シオカラトンボ幼虫。
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ダビドサナエ属幼虫。おそらく全部ダビドサナエ。
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ミヤマサナエ幼虫。
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アオモンイトトンボ属幼虫。持ち帰っていないので詳しく見ていませんが、おそらくアオモンイトトンボ。
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コヤマトンボ幼虫。
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今回もキイロヤマトンボを見つけることが出来ませんでした。

なぜ室見川にキイロヤマトンボはいないのでしょう?
室見川では市や県の調査が行われていますので、福岡県内でも比較的水生昆虫が調べられている川だと思います。室見川の底生動物調査は福岡市衛生局公害部(1973)、修猷館高校生物部(1975)、古川(1994)、杉ほか(1996)、石松(1998)などなど・・他にもまだいくらかありますが、いくらキイロヤマトンボが網に入りにくい調査方法をしていても、もしもキイロヤマトンボが生息している(生息していた)ならば若干数でも採れているはずです。私も幼虫を探して何度も網を入れていますし、成虫探しで何度も室見川に通っていますが、採ったことはありません。

室見川について色々考えてみると
●研究者が多数いた福岡なのに室見川でのキイロヤマトンボの記録が全くない。昔の記録を見ると、ムカシトンボなど上流域での記録ばかりが目立つ。しかし、著名な昆虫の研究者が多数いたのだから、いくらなんでも室見川中流域でのトンボ調査がゼロということは考えにくい。
●室見川にはキイロサナエがいない。 ※杉ほか(1996)で1幼虫のみの記録がある。アジアサナエ属は同定が難しいので、さらに室見川では自分も何度も調査をしているがキイロサナエの成虫を全く見た事がないので、個人的にはこの記録は少し疑問に思う。
●室見川にはアオサナエもいない。 ※1957年以前に室見川流域と思われる記録が1例だけある。また石松(1998)で記録されているが、氏の所属する調査機関が別の川でチビサナエやホソアカトンボなどのとんでもない記録を福岡市内でだしているので、個人的にこの調査機関のことをとても疑問に思う。
●室見川にはカマツカは多いがスナヤツメが採れない。シマドジョウの仲間もなかなか採れない(私の場合)。
●室見川にスナヤツメが今もいるのか分からないが、昔はいたという記録を見たことがある。という事は、昔はキイロヤマトンボが生息できる場所があった可能性がある。
●室見川の中流域護岸が竹林となっている場所がほとんどない。せいぜいメダケ林。
●ブックオフあたり(早良区福重)から見ると、室見川は砂底が多いように見えるが実際は砂の粒子がかなり粗い。シルト状になっている場所はとても少ない。しかし、砂底の割合がかなり多い河川なので、いないとは思えない。
●室見川は工事が多い。現時点でも4ヶ所程工事している。
●室見川では中流域でヒメサナエが羽化する。オナガサナエも多い。
●室見川よりもキイロヤマトンボの生息に不向きと思われる多々良川では1960年代に複数個体の記録がある。この頃は多々良川は今みたいな泥底ばかりの川ではなかったのかもしれない。あの多々良川にいて室見川にはいないとは考えにくい。

考えたけど、現段階では「いない理由」が思いつきません。いなかったという証拠も見出せません。
昔にタイムスリップして調べてみたいです。いつも思うのですが、50年前に生まれてみたかったです。50年前に生まれて調べまくってやりたかった。

いつもは河川名など伏せていますが、今回は伏せていません。河川名をだすことで「よし、探してみよう!」とか「俺は室見川で採ったことがあるから記録しよう」いう方がでてくるかも・・と期待しています。
オシマイです。

by bobtuck | 2010-01-28 21:15 | 福岡地区  

福岡地区 池散策 在庫がない!

2010年1月17日
今日は池に行ってきました。久しぶりの「普通の池」です。
寒かったのですが、晴れだから大丈夫だろうと軽い気持ちで出かけましたが、まだ雪が残っていました。
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今日行った池は少し山の中にあるのですが、まだ残っていたとは・・。
当然、水面は凍っていますので、氷を割りながらの網入れでした。
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クロスジギンヤンマ幼虫。
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キイトトンボ属sp.幼虫。
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タカネトンボ幼虫。
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これは多分マルタンヤンマ幼虫。
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オニヤンマ幼虫。
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シオカラトンボ幼虫。
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クロイトトンボ属sp.幼虫。
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他にはモノサシトンボとオオシオカラトンボが入ったのみ。いつもモノサシトンボの幼虫は写真を撮り忘れてしまいます(どこに行ったかわからなくなる・・)。
クロゲンゴロウ♂。これを狙ってた。
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真冬のヤゴ探し。楽しくてしょうがありません。

そろそろヤゴ採集に使うフィルムケースの在庫が無くなってきました。子供の頃は写真屋さんに貰いに行っていましたが、大人になるとなかなか行きにくくて・・。何も買わないのに、フィルムケースだけください!と堂々と言えなくなります。トンボ屋の皆さんはフィルムケースはどうしてんだろう。使ってないのかな。
オシマイです。

by bobtuck | 2010-01-17 23:16 | 福岡地区  

福岡地区 湿地散策 物凄く集中した

2010年1月16日
またもや湿地に行ってきました。場所はいつもの湿地です。
皆さんに応援いただいているので何としても見つけたいのですが。

朝から夕方遅くまで網を入れていました。
まずは湿地にある水溜り全部に網を入れ、付近にある1×5m程の池のような沼のような水溜りも底から岸部の落ち葉まで全部掬い、細流の落ち葉も全部掬い、スコップで陸上部にある落ち葉も全部ひっくり返してみました。
・・が、サラサヤンマは全く入りませんでした。
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オニヤンマ、ギンヤンマ属、ヤブヤンマ、シオヤトンボ、モノサシトンボが入ったのみです。
落ち葉の中からヤブヤンマを見つけたのは収穫でした。

「ここで産卵していたのに・・」と思いながら帰路につきました。
ちょっと湿地に通いすぎて植生を壊してしまうのが心配なので、この場所は少し間をおいてからきてみようと思います。2月に再チャレンジです。
オシマイです。

by bobtuck | 2010-01-16 21:28 | 福岡地区  

福岡地区 湿地散策 悲しい気持ち

2010年1月10日
懲りずに今日も湿地に行ってきました。
諦めが悪い奴と思われそうですが、粘り強い奴と思ってください。

今日は場所を変えました。成虫の数は昨日探していた場所ほど多くはありませんが、毎年サラサヤンマが2~3頭飛んでいて、産卵も何回か確認したことのある場所です。福岡市南区にある湿地です。

しかし、到着して愕然としてしまいました。整備されていたのです。ここは谷の奥まで湿地が広がっていたのですが・・。
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私の知りうる福岡市内でサラサヤンマの繁殖地と思われる場所はここしかなかったのですが(単発的に色々な所で確認はされていますが)。他に市内に産地あるかな。ここはウチワヤンマの未熟個体が集まる場所で市内には比較的少ないヒメアカネもいたのに・・。
写真奥の山の向こうは住宅地です。街中の貴重な湿地だったのですが。住宅地の中の湿地はやはりこうなってしまうんですね。悲しい気持ちになりました。
この谷の少し奥の細流には福岡県RDBにも掲載されているムカシトンボも生息しています。どうかこれ以上整備が進まないよう願います。

近くの池に行きました。また愕然としてしまいました。
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多分、これは昨年の大雨でこうなってしまったのでしょう。所々に水たまりがありますが、土砂で覆われてしまっています。昨年の大雨のため、こういう状態になった池は他にもいくらかあります。

ここはウチワヤンマやベニイトトンボなどがよく見られた池です。
『まてよ、ここにはウチワヤンマが沢山いたし、ひょっとして水たまりでウチワヤンマのヤゴが簡単に掬えるのではないか??』
と思い、この池に網を入れることにしました。
長時間粘りましたが、シオカラトンボ属ばかりが入るという結果でした。
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ヤブヤンマ幼虫。
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シオカラトンボ幼虫。
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他の種はオオシオカラトンボとモノサシトンボが入った程度でした。他の種のヤゴが全く確認出来なかったのが不思議でなりません。
ウチワヤンマは埋もれてしまったのか。それとも泥の奥深くに潜んでいるのでしょうか。大きいウチワヤンマのヤゴも見てみたいです。
オシマイです。

by bobtuck | 2010-01-10 21:38 | 福岡地区  

福岡地区 湿地散策 ランプ

2010年1月9日
昨日のトンボ記です。
この日も湿地に行ってきました。目的は当然サラサヤンマのヤゴ探しです。
Ozonoさんからサラサヤンマヤゴの探し方について助言をいただいたので、心のランプにさらに火が点きました。実際にサラサヤンマのヤゴを捕獲したことのある方から助言を頂くと励みになります。しかし、『俺も捕らねばならん!』と焦りにもなります。
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ここはイノシシのぬた場であるため、探索中はイノシシが出てこないか心配でたまりません。こういう場所でトンボ探しをしている時は怖いので、イノシシに自分の存在を知らせるために私は唄を歌って過ごしています。

深みに網を入れ、ほじくりまわすということをしていたのですが、ヤゴはまったく入りませんでした。湿地のヤゴはやはり捕るのが難しいです。
付近にある小さな池でギンヤンマ属の小さなヤゴが入ったのみです。
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多産地ではないため、サラサヤンマは簡単には見つからないと思います。これくらいは想定内ですので今後もチャレンジしていこうと思います。
オシマイです。

by bobtuck | 2010-01-10 10:52 | 福岡地区  

謹賀新年

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
年が明けて年越しアカネを少し探しましたが見つかりませんでした。残ってなさそうです。

我が家のフタホシコオロギの脱皮。
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今年は色々なことにおいて『脱皮』したいと思っています。

by bobtuck | 2010-01-08 19:07 | その他