人気ブログランキング | 話題のタグを見る

福岡地区 川散策 夏が来る

2012年5月27日
最近、迷うんです。
一体、何から先に調べたら良いのか。
とか、そういうの考えてたら、毎年いつの間にか一気に季節が進行しているのです。
心が純粋な可愛い後輩(元暴走族だけど)が言うには、「春はいつでもトキメキの夜明け」なんだそうですよ。

この春、やっぱり思ったのは一人で広範囲をやるのは非常に厳しいということです。あの種もこの種も・・とやっていたら1つのポイントに滞在できる時間が限られてしまいます。そんなやっていたら、入念に調べることが出来ないですね。
早く開放されて、自由にやりたい。

ジュウシチホシハナムグリの見られる期間が一番好きなシーズンです。
福岡地区 川散策 夏が来る_e0002314_20542614.jpg


とかなんとか思っているのですが、今日は体力的に非常に厳しく、近場でのチェックまわりをすることにしました。
ホンサナエがどうなっているのか?と思って既知産地へ行ってみることに。
工事と大雨により、だいぶ姿が変わった河川に唖然としてしまいました。前からわかってはいましたが、河畔の竹林もなくなり、礫ばかりになってるし・・
福岡地区 川散策 夏が来る_e0002314_20134919.jpg

昔はこんなんだったのに(2007年)↓
福岡地区 川散策 夏が来る_e0002314_20142012.jpg


現在↓
福岡地区 川散策 夏が来る_e0002314_20151749.jpg

昔(2007年)↓
福岡地区 川散策 夏が来る_e0002314_20153843.jpg

アオハダトンボは健在でしたが(以前のこの時期に比べるとだいぶ減っている印象)、サナエ類はどれだけ探しても何も見つかりません。1頭、ヤマサナエかな?ってのが飛んでいっただけ。以前は個体数がとても多かったキイロサナエは全く見つかりません。当然、昔は行ったら少数は必ず見れたアオサナエもホンサナエも皆無です。
浚渫という行為は、ここのサナエ類には壊滅的な行為になったのかもしれません。まさか、ここまでサナエ類がいなくなるとは想像もしていませんでした。昼間時間がとれないので、実は夜にも自分はここ最近、この川に行ってたのです(オナガサナエの羽化狙いで)。いくら探しにくい夜とはいえ、サナエ類の羽化殻が全く確認できていないことが常に心にひっかかっていました。
現実を知ってしまい、悲しい気持ちになりました。このポイントのキイロヤマトンボも壊滅的だろうな・・

アオハダトンボ♂。
福岡地区 川散策 夏が来る_e0002314_20264524.jpg

アオハダトンボ♀。
福岡地区 川散策 夏が来る_e0002314_20265850.jpg

コフキトンボ♀。こんな場所にコフキトンボがいるなんて嫌な予感がする。
福岡地区 川散策 夏が来る_e0002314_2036989.jpg

場所を上流へ変え、前に今年キイロヤマトンボ幼虫を確認していたポイントへ羽化殻チェックへ。
福岡地区 川散策 夏が来る_e0002314_20324129.jpg

写真右側あたりにキイロヤマトンボが結構かたまってまして、羽化してるかな?と思って来てみたのですが、河畔の樹木が伐採されていました。羽化殻はまだありませんでしたので、伐採されたことで、ここならキイロヤマトンボの羽化を見つけやすいかも!(しかし、こんな場所、真夜中に一人で来る勇気は無い)

コヤマトンボ羽化殻。
福岡地区 川散策 夏が来る_e0002314_2035506.jpg


帰りがけに福岡市内でムカシヤンマ探しをしました。
福岡地区 川散策 夏が来る_e0002314_2041165.jpg

1ヶ所(上の写真)ムカシヤンマがいまして、発生源を探してウロウロしていましたが、どこにも全然水気がなかった。
アサヒナカワトンボ無色翅型♂。
福岡地区 川散策 夏が来る_e0002314_20421610.jpg


さらに、最初の川のあの状況を見てしまうと、室見川のアオハダトンボのことも気になってしまったので、寄ってみることに。室見川のアオハダトンボをチェックしに来るのは何年ぶりだろうか。
最初の川ではアオハダトンボがピークになってて、ニホンカワトンボはほぼいなくなっていたのに、室見川ではニホンカワトンボの個体数が非常に多かったです。
ニホンカワトンボ橙色翅型♂。
福岡地区 川散策 夏が来る_e0002314_20465883.jpg

ニホンカワトンボ淡橙色翅型♀。
福岡地区 川散策 夏が来る_e0002314_20472057.jpg

アオハダトンボ♂。
福岡地区 川散策 夏が来る_e0002314_20483259.jpg

アオハダトンボは健在でしたが、やはり最初の川に比べると、室見川のアオハダトンボは生息ポイントの狭さなどから不安定さを感じてしまいます。アオハダトンボは現在、県内では最初の川と室見川の2河川にしか残っていないので、何とかずっと生き延びて欲しいですね。

あぁ・・6月は祝日がないのか・・。

オシマイです。

by bobtuck | 2012-05-27 21:16 | 福岡地区 | Comments(4)  

Commented by ヤング at 2012-05-28 21:39 x
いくら最近は自然災害が多いとはいえ、この工事後は無残ですね。。。
昔から残っている原風景を見れなくなるのはさびしいです(・ω・`)

でもこのトンボたちの生きざまを見ていると、
元気になりますね☆

私たちもがんばりましょう( ´艸`)
Commented by kazupapa at 2012-05-29 17:20 x
生息調査大変ですね。
うちの県でも昨年は松山、今年から県内のレッド改正の為の調査が行われています。自分の住んでるところは2005年からの合併なのでほとんど記録すらとられていない地域なので観察できていた記録は、経度緯度など含めて一覧にして提供させてもらいました。

主にやっていた人は大学の関係者だったので、会社員であるbobtuckの行動には頭が下がります。

先週、昨年まで見られたホンサナエを求めて隣県まで出かけましたが、中州が無くなっていてアオサナエだけしか見ることが出来ませんでした。
Commented by bobtuck at 2012-05-30 21:49
ヤングさん、コメントどうもありがとうございます。
虫を長いことやっているので、こういうことにはよくあるのですが、いつになってもこういうことには慣れてしまいたくはないです。
トンボに罪は全く無いのにですね。トンボ達には申し訳ない気持ちでいっぱいです。
Commented by bobtuck at 2012-05-30 21:55
kazupapaさん、お久しぶりです。
データを提供されるとは素晴らしいですね。経度緯度まで提供して頂けると、より良いRDBが作成されるんでしょうね。
これからは経度緯度が重要な時代になるようです。自分もそろそろ緯度経度にチェンジしようと考えています。
名前
URL
削除用パスワード

<< 福岡地区 川散策 ブルー 筑豊地区 池・川散策 ぱみゅぱみゅ >>