2009年5月23日
私、今は友達が少ないのですが、昔は友達が多少はおりました。
故郷鹿児島に帰っていました。
高校時代の虫友nakanaka君と10年振りくらいに酒を飲み、虫を探しに行ってきました。彼から連絡をもらって以来、何度か鹿児島には帰っていたのですが、私に事情があり、会うことがずっと出来ずにいたのです。ついに再会してきました。
私、高校時代もトンボをやっていたのですが、当時はチョウの採集がメインであったため、チョウの採集地に行って、ついでにトンボも採集するという感じでした。
彼に会って、本当に懐かしい気分になりました。
『どっか行こう』ということになり、当時、迷チョウ目的でよく行っていた指宿市の魚見岳にnakanaka君の愛車で行くことにしました。
目的は一応メスアカムラサキです。当然、時期が違うのは分かっていますが、
『ひょっとしたら季節風に乗った個体が万が一にもいるかもしれん!』
とのことで行きました。
昔もそうでした。
『まだ2月下旬だけど、うっかりもののコツバメがいるかもしれん!』
『あそこにハルニレがあるらしいからカラスシジミがいるかもしれん!』
万が一ということに敏感であった我々は、そうやって失敗ばかりしていました。
向かう途中、彼がチョイスした車中の音楽は何故か織田裕二ベストです。この意味は昔の私を知る人しかわかりません。
途中、ギョボクを植えてある場所や池に立ち寄りました。
ツマベニチョウ卵。

ツマベニチョウ幼虫。

ハラボソトンボ♂。

幼虫探しをする彼の眼光を見ると、いつでも蝶屋に復帰できると思いました。
車に乗ってnakanaka君と虫探しに行くのはかなり不思議な気分です。
高校生になると、虫探しに親に連れて行ってもらえなくなり、当時の私はnakanaka君と始発の電車に乗り、二月田駅から数時間かけて魚見岳まで歩いて登るということをしていました。魚見岳は何回登ったかよく覚えていません。うちら2人、相当運が悪かったのか、メスアカムラサキを当時、採集することはできませんでした。スジグロカバマダラや指宿市平地のミドリヒョウモンが採集出来たのはかなり運が良かったと、今になっては思います。
そんなこんなで魚見岳の山頂に着き、重大な事実に気付きました!
2人共、補虫網を持ってきていなかったのです!
山頂なのでヤクシマルリシジミやキアゲハなどが多く見られますが、帽子や手づかみではほとんど採れません。そうしているうちに私が怪しいシロチョウを帽子で採り逃がしました。
『斑紋がスジグロシロチョウでもモンキチョウでもなかった!飛び方も変な飛び方だ!何だあれは??』
『この時期だし、ひょっとしてチョウセンシロチョウだったんじゃないか!?』
とのことになり、万が一に備えて、急いで下山してスーパーマーケットに網を買いに行くことにしました。
¥298の網を買いました。ドラえもんの顔が付いている網でした(写真を撮り忘れたのが残念)。さすがに30の男2人がドラえもん網を持っているのは恥ずかしいから人が通るたびに隠していました(笑)。
久々にチョウを追いかけるnakanaka君。

やっぱりお前は網が似合う!
目的の迷チョウは見ることも出来ませんでした。当時、鹿児島の平地では数が少なく、なかなか見るのが困難だったテングチョウが普通に見られるようになっていることに彼は少し驚いているようでした。
2人で記念撮影をしました。

少しだけボカしていますが、私が自分のブログに登場するのは初めてです。
ドラえもん網は彼にプレゼントしました。子供と一緒に、また始めたら?との魂胆が私にはありますが、うまくいくでしょうか。
10年以上会っていなくても当時と全く変わっていなかった彼に会うことができ、良かったです。
とても楽しい一日でした。
オシマイです。