2011年12月11日
自分は文献を読むのが好きなんですね。特に九州の地域密着のものが。
で、トンボだけでなく魚類や底生動物関係のものも好きなんですね。
魚類と底生動物だとトンボにも関係する情報(河川形態や植生)が得られますので。自分は魚類には詳しくないのですが、分野が違うけど書き方等とても参考になります。
で、その報告文が、どのような文献を引用もしくは参考にしているのか、どういった書き方で引用するのかとかを見るのが好きなんですね。引用文献もしくは参考文献の欄です。
『こんな雑誌があったのか!』
『こんなものよく見つけたなぁ!』
と思うこともしばしばです。
で、先日、ある雑誌を読んでいたら、文章の片隅に、福岡県でルリヨシノボリが確認されている!と小さく書かれているではありませんか!最近まで全く知らなかったっす!昨年までは急いで文献収集していたので、魚類の記事まで熱心に収集していなかったっす!
で、この情報をエネ子さんにお知らせし、『ルリ子をこの目で見てみたいっす!』と以前調べたことがあったのですが、その時は無念の敗戦となったのでありました。
で、前置きが長くなりましたが、そういうわけで今日は福岡自然研究部リベンジの日なのです。
小さく書かれている記事しか頼りにしていないので、実際は詳しい場所がわからないのです。というか、こういうのは書かれているピンポイントの場所に行って
『はい、いましたー。チャンチャン』
ってのは全然面白くないので、自力で見つける方がやっぱ楽しいので、我々はあえてそういった詳しい情報入手を禁じておったのです。猪突猛進なのです。
最初の川。

成果。

スミウキゴリ。

トウヨシノボリ。

シマヨシノボリ。

モクズガニ。この川はモクズガニだらけだった。

これはミナミテナガエビか?

タイコウチ。

ダビドサナエ幼虫。

コオニヤンマ幼虫。

コヤマトンボ幼虫。

アジアサナエ属sp.幼虫。

アサヒナカワトンボ幼虫。

アジア属ですが、この川はキイロサナエがとても生息していそうな雰囲気なので、どうしても終齢サイズの幼虫を確認したかったのですが、自分には同定できないステージのものしか採れませんでした。
カワトンボも下流域でしたのでニホンカワトンボ生息の可能性も考えられたのですが、どう見てもアサヒナカワトンボで。川の規模が小さいし、源流から一気に海に流れ込むような河川なので、やはりアサヒナカワトンボなのでしょう。念のため春に成虫チェックすることにします。
『いないっす』
『環境は見た目が全て!を信じましょう』
移動しました。
次の川。

『川にルリ色の点々が見えるっす』
『''疑わないこと''、それが''強さ'' byシルバーズ・レイリー』
等、真剣なエネ子さんの横で私は冗談ばかり言ってましたが・・。
調査するエネ子さん。エネ子さんは、この日グレードの高い網を購入しました。先を行かれた・・

ヤゴはオナガサナエ、ダビドサナエ、アサヒナカワトンボ、他にはコヤマトンボくらい。

これまでの経験上、この川くらいの規模が福岡ではオナガサナエはギリギリのようです。
シマヨシノボリばかりです。再チェックするため、とりあえず全部捕獲です。

シマヨシノボリ。

ヨシノボリをひたすら捕まえては頬に青い点がないか見ていくという繰り返しです。
黙々とシマヨシノボリの顔面を見ていました。
そこへ・・
・・・
『いましたー!』
とエネ子さんの魂の叫びが!
どれどれ・・
『うぉー確かにコイツには青い斑点がある!』
ルリヨシノボリ。

顔面アップ。

この青い斑点を野外で上手く撮るのは苦労しました。自分の技術ではなかなか綺麗に撮れないのです。
ちなみに自分は残念ながらルリヨシノボリを捕獲することが出来ませんでした。が、しかし、前から見てみたかった魚とエネ子さんの執念を見せてもらいました。エネ子さんと交わした握手、忘れません(決してセクハラではないです)。
これに満足した我々は、冷え切った体をうどんで温めなおして(御馳走までしてもらいました)、今度はクロヨシノボリを探すため、海岸沿いの小河川巡りを夕方遅くまでしていました。
前に得たクロヨシノボリと今回のルリヨシノボリの経験を今後に少しでも活かせればと思います。
なお、今回の更新はエネ子さん激務のため残念ながら
福岡自然研究部のブログでは更新されません。気分屋エネ子さんに上から目線で『更新しといてね~』と言われました(ウソです。)
そして、いよいよ寒くなってきましたので、今回からTシャツメッセージは春までしばらくお休みさせていただきます!というかもうTシャツがないんです。春までに古着屋巡りしときます。
優勝パレードも行きたかったけど、やっぱり自分は外での野外活動を優先させてしまいます。
オシマイです。